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記事番号 [000001] 投稿者 くまごろう [会員番号:000522]
2001/06/05 (12:02:47) タイトル イソメびらびら親父
えー、私、くまごろうが僭越ながら初書き込みをつとめさせていただきます。
(……ぱちぱちぱち;まばらな拍手)

もうずいぶん前になりますが、千葉県のとある釣り場にて私は「イソメびらびら親父」に遭遇しました。
護岸の角で3本の竿を扇状に出している親父さん。きいてみるとシロギスを狙っているとのこと。
ホカホカの天ぷらを妄想しヨダレを垂らしていた私は、次の瞬間目撃した事実に血の気が引いていくのを感じました。
親父さんが引き上げた仕掛けには、イソメがごっつい房掛け状態になっています。それも、おそらく5匹以上。しかも、古いイソメをブチブチとちぎるや、親父さんはまた6匹ほど房掛けにしています。

「え、えさ、つけすぎじゃないですか?」
「あに言ってんだよぉ! 魚はびらびらしてるものに食いつくんだよぉ!」
「ででででも、シロギスは…」
びらびらしてりゃあ何でもいいんだよぉ!」

言い返す気力もなくなって、泣きながら逃げ帰ろうとする私。その背に親父さんのとどめの一言。

「でも、最近セイゴばっかしか釣れねーんだよなぁ」
…あたりまえだ。とは言えない弱気な私でした。